【相手を良くすることに焦点を当て一代で上場企業になったお話】
脱サラして
一代で東証1部に上場することになった企業オーナーのお話です。
通常、数値目標を掲げて
売上目標などに
重点を置くのではないでしょうか?
しかし、
東証1部上場したい
と言う目標は
「全く」なかったそうです。
事の始まりは
こうです。
最初は勤めの延長で
ガソリンスタンドで独立。
他店との「お客さま獲得競争」のため
「安売り」合戦。
結果、疲弊し利益はなく
残ったのは他店からの「恨み」だけ
だったそうです。
折りしも
2店舗目を開店した時、
地域での規制があり
ガソリンスタンドなのに
ガソリンを売れない事態に。
そこで、スタンドは
車の塗装をピカピカにする事業と
相性が良いことに着目します。
しかし、
従来は「研磨」が中心で
非常に高い。
なので
売上を作るのも難しい。
そこで、
・既存の「コーティング剤」を
幾つも組み合わせて幾度もテスト。
・塗り方も何度も何度もテスト。
結果、満足ゆくものが
安価で提供できるように
なったのです。
ガソリンは満タンにしても、
そのことで
心から「ありがとう!」
そうお客さまに言われることは
あまりありません。
しかし、
自分の車が安くて
新車並みにピカピカになるので、
お客さまが表情を変えて
「本当に嬉しい!」
と感謝するように。
瞬く間に、売上が全国2位に。
すると
同業者からひっきりなしに
見学させて欲しいと
問い合わせが殺到しました。
普通は苦労して生み出した
コーティングのノウハウを
教えたくないのが人情です。
しかし、
「せっかく遠いところから
来てくれたのに」
と同業の見学者に教えました。
なぜなら「喜ばれるから」、、、
その結果どうなったか?
同業者から
そのコーティング剤を
「売ってくれませんか?」
と言う声が
たくさん生まれたのです。
そこで、
業態の変更をして
コーティング剤の
開発販売に。
その後、
お客さまの要望を聴き
「それに応えるには
どうすれば良いか?」
に焦点を当てて運営しました。
同じ思考で事業を進めて
いつのまにか
東証1部上場企業になったのです。
『周りの人に喜ばれたい』
『周りの人に喜ばれる経験をさせてあげたい』
と思って
結果的に
上場企業となったそうです。
確かに、、、
ちょっと立場を変えて
考えて見れば
分かるような気がします。
確かに
「売上を上げることに
焦点を当てて考えている人」から
私たちあまり購入したくありません。
私たちの都合でなく
売り手の都合で
勧められるわけですから。
逆に
私たち買手に
『如何に良くなってもらうか?』
『それに対し売手として
何が出来るか?』
この視点を持っている人から
購入したくなるのは
自然の道理です。
そう、
私たちもこの視点で
提供して行きたいものですネ!
戒めも込めて
心したいと思います。
【編集後書】
仏法では
『布施』の精神
=親切
(相手のためを思い
出来ることをする)
布施は
六つの善い行い
の一つです。
そのように
『善いタネ』を蒔けば
『結果』は、
自ずと後から付いて来る
つまり、
仏教の根幹の
「因果の道理」を信じて
地味に
『善い種まき』に
焦点を当てる。
そうすれば、、、
相手のタイミング
つまり、
春の縁が来れば
自ずと『結果の花』が
咲くようです。
ブッダの知恵を現代に生かす
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