ブッダの教えがどうして伝わり広まっていったか?
その秘密についてお教えしたいと思います。
それは対機説法です。
応病与薬とも言われます。
私たちはいろんな現実を持って生きています。
地球の人口分の人間がいれば
その人口分のいろいろなタイプがあります。
相手が、どうすれば興味を持ち
教えを聞き、実行し、自らの現実を広げていくか?
そのための方法が
「対機説法」です。
機とは私たちの心。
「対機」で私たちの心のに応じて
と言うことです。
ブッダが35歳で仏と言う最高のさとりを得てから、80歳で亡くなられるまでの45年間の教えが、今日7000巻以上の経典として残っています。
そのほとんどが「対機説法」だと言われています。
つまり、ブッダは本当に伝えたいことをいきなり言うのではなく、相手の現実を見て、相手の心に応じて、教えを説いて行ったのです。
例えば、あなたが人にものを教える仕事をしていたとしましょう。
その場合どうすれば良いのでしょうか?
ビジネスの勉強している方であればご存知の方もあると思います。
人には4つのタイプがあります。
なぜタイプ:
なぜそれを学ばないといけないのか。学ぶメリットがわからないと行動できないタイプ。
なにタイプ:
学ぼうとするものが、どういう歴史や背景があり、どういったものであるか。これが分からないと学ぼうと思わないタイプ。
どうやってタイプ:
ステップバイステップで、具体的にどうするかを教えてもらえないと、行動する気が起こらないタイプ。
今すぐタイプ:
やってみればってどういうこと分かると思っているタイプ。なので、とにかくまず今すぐやることを教えて欲しい。そう思っているタイプ。
以上大別して4つのタイプがいると言われます。
あなたがもしも人に教える仕事をしてるのであれば、情報発信する時、
①なぜ、②なに、③どうやって、③今すぐ
この4タイプ全ての人に
興味を持ち動いてもらうように、
4要素を情報発信する中に
盛り込んで伝える必要があります。
ブッダの人の心を動かす話し方
対機説法のビジネスへの応用です。
さぁ、今からこれらの4つの要素をちりばめて、人に伝えていきませんか?
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【編集後書】
ブッダの真意を知ろうとする時、教えほとんどが対機説法がであることを知る必要があります。
つまり、経典のほとんどが、本当に伝えたいことではなく、
その時に「縁があった相手の心に応じて」説かれている内容であると言うことです。
なので、ブッダの教えの真髄を知るためには、
7,000巻以上の経典の全ての内容を把握し、
対機説法と真意の区別がついている教えを学ぶ必要があります。
(特に初期仏教の経典「だけ」を学んでいると、当時の周囲の異教徒等に応じて、その人の心に入っていきやすいように、相手の現実に合わせて、時には全く反対とも取れるような説き方をされることがありました。)
(参照 :大原問答・三大諍論・インド 中国 日本 の七高僧の共通する教え)
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続けて学んでいかれると、
なるほど、ガッテンできた!
と言う時があります。
合点したらそれを手に入れるために
コツコツ種蒔きをすれば良いのです。
それに向かって、
心を定めて力強くイキイキと生きる。
この人生を苦しくても乗り越え
真に活かすことも出来るようになります!
ー(その人貴からずしてその法尊し)ー
ブッダの知恵から人生の意味、生きる羅針盤のヒントを
天美 俊助
略歴:
祖父母の影響を受け幼少の頃から生きる意味、人生の目的を探求。
精神保健福祉センターなどにて精神科医等とチームを組みメンタルヘルス等携わる勤務歴を有する。
30年以上仏教を学び、宗派を超えての知識を有する。書籍出版等を縁として諸宗派の僧侶の方々からも意見を求められるようになる。
ブッダの知恵を現代に生かす
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